頂き女子りりちゃん何が悪い？

頂き女子りりちゃんこと渡邊真衣被告の行為には、以下のような問題点がありました:

1. 詐欺行為
- 男性たちに対して、携帯電話料金が払えないなど嘘の理由を述べて同情を買い、金銭をだまし取りました。
- 合計1億5000万円以上という多額の金銭を詐取しました。

2. 恋愛感情の悪用
- 男性たちの恋愛感情を利用して金銭を要求しました。
- 裁判では「男性心理を手玉に取り、好意につけ込む狡猾な犯行」と指摘されています。

3. 違法な手法の共有
- 自身の詐欺手法をまとめたハウツー本をオンラインで販売し、違法行為を広めようとしました。

4. 身勝手な動機
- 詐取した金銭の大部分をホストクラブで使用するなど、自己中心的な目的で犯行に及びました。

5. 被害者への配慮不足
- 裁判中、被害者への謝罪や弁済に消極的な態度を示しました。
- SNSでの発信が注目を集める一方、被害者は誹謗中傷に苦しんでいます。

これらの行為は、他者を欺き、金銭的・精神的被害を与えるものであり、社会的に許容されるものではありません。法律に違反し、他人の信頼を裏切る行為は、たとえ困難な境遇があったとしても正当化されるものではありません。

りりちゃんこと渡辺真衣被告が執行猶予なしの懲役刑を言い渡された主な理由は以下の通りです:

1. 被害金額の大きさ
被告は3人の男性から合計約1億5500万円という多額の金銭をだまし取りました。詐欺罪の量刑において、被害金額は重要な要素となります。

2. 犯行の手口の悪質性
裁判所は「男性心理を手玉に取り、その好意につけ込む誠にこうかつな犯行」と指摘しました。被告は巧みな手口で男性たちをだまし、中には生命保険を解約してまで金銭を工面した被害者もいました。

3. 身勝手な動機
裁判所は「意中のホストらの売り上げに貢献したいという動機は誠に身勝手で、酌むべき余地はない」と判断しました。

4. 犯罪の助長
被告は「恋愛マニュアル」を販売し、同様の犯罪を助長した点も悪質性を高めたとされています。

5. 法定刑の範囲内での判断
詐欺罪の法定刑は10年以下の懲役であり、複数の罪に関わったことで上限が15年まで引き上げられました。9年の実刑判決はこの範囲内での判断となります。

これらの要因を総合的に考慮し、裁判所は執行猶予なしの実刑判決が適切だと判断したものと考えられます。なお、控訴審では一部反省の態度などを考慮して懲役8年6か月に減刑されましたが、依然として重い刑罰となっています。