警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』は、杉咲花主演で映画化され話題となっています。この記事では、原作小説のネタバレを中心に、事件の真相と犯人について解説します。
ストーカー殺人事件と親友の変死
物語は、女子大生がストーカー被害を受け、神社の長男に殺害されるという事件から始まります。被害届の受理を先延ばしにしていた警察の怠慢が明らかになり、県警内部は混乱に陥ります。
そんな中、主人公の森口泉は親友で新聞記者の津村千佳を疑いますが、身の潔白を証明しようとした千佳は変死体で発見されてしまいます。
真犯人は公安のスパイだった?
事件の調査を進める泉は、ストーカー殺人犯の安西がカルト教団・ソノフの信者だったことを知ります。そして、千佳を殺害したのはソノフの信者・浅羽だったことが判明。
しかし、浅羽は逮捕直前に交通事故で死亡。さらに驚くべきことに、ストーカー殺人犯の安西は公安のスパイだったのです。[2][7] 公安は極左やカルトへの潜入捜査をしており、その一環だったようです。
朽ちないサクラの意味
タイトルの「朽ちないサクラ」とは、公安の暗号名のこと。[3][7] 公安は国家の安全を守るという大義名分の下、時に違法な手段すら用いて活動しています。その権力は朽ちることなく、サクラのように美しく咲き誇り続けるのです。
まとめ
『朽ちないサクラ』は、ストーカー事件と親友の死をきっかけに、警察内部の闇に迫っていくミステリー作品です。犯人は意外な人物でしたが、その背後には公安の存在がありました。
主人公の泉は、親友を疑ったことを後悔しつつも、真相を追究する強さを見せてくれました。杉咲花演じる泉の活躍にも注目です。
原作小説は重厚なテーマを扱いつつ、読み応えのある面白い作品に仕上がっています。ミステリーファンなら一読の価値ありです